かぜとインフルエンザの違いこのページを印刷する

「大して変わらないのでは?」という油断は禁物です。症状や原因など、それぞれの特徴と注意点をドクターが解説します。 

監修:岡部 信彦 (前 国立感染症研究所感染症情報センター長)

サザエさんとインフルエンザ

私は子どものころ、毎朝の新聞に載っているサザエさんという4コマ漫画を見るのを楽しみにしていました。ある日、こんな4コマがありました。

おばあさん 「ゾクゾクして頭がおもいんですよ」

サザエさん 「アラッ、インフルエンザーですわ。きっと」

おばあさん 「ヒエッ……では……」

サザエさん 「おばあさん、かんぼうのことよ、かんぼう!」

おばあさん 「そーか、かんぼうかネ……」

サザエさん 「そーよ、オホホホ……」

おばあさん 「わしゃ又かぜだとばっかり思ってたんですよ」

(サザエさん 第五巻 著・長谷川町子 発行・姉妹社 昭和25年)

私は当時、この意味がまったく理解できず、「インフルエンザー」と「かんぼう」とおばあさんの背負っている「あかんぼう」、そして「かぜ(感冒、寒冒)」にどういうつながりがあるのか不思議でなりませんでした。

しかし、いまでもインフルエンザはかぜと同じ、と簡単に考える人がいます。そこで、インフルエンザは、かぜとどう違うのか、そして対策はどうするのがいいのか、簡単にご説明したいと思います。

解説

かぜ

多くのかぜの症状は、のどの痛み、鼻みず、くしゃみや咳(せき)などがだらだらと続き、全身症状はあまり見られない、比較的軽い病気です。発熱もインフルエンザほど高くなく、微熱程度ですむことがほとんどですが、少々重めのかぜと、比較的軽いインフルエンザの場合には、なかなか区別がつきません。
かぜはいろいろな病原体(細菌やウイルスなど)の感染でおこりますが(感冒)、急激な温度変化や疲れなどから「かぜをひく」こともあります(寒冒)。

かぜとインフルエンザの症状のちがい

インフルエンザ

インフルエンザはかぜの病原体とは違う、インフルエンザウイルスの感染でおこる病気です。ウイルスが感染すると、1〜3日間の潜伏期間を経て、多くは突然の高熱で発症します。例年11月頃から目立ちはじめ、1−3月のどこかで患者さんの数がうなぎ登りに多くなります。典型的なインフルエンザは、突然の高熱、全身のだるさや筋肉関節の痛みをともなう全身症状の強い病気で、高齢者では肺炎、小児ではひきつけや脱水症、急性脳症などの合併症を起こすことがあり、ときには死にいたることもある病気としての認識も必要です。

監修者紹介

岡部 信彦(前 国立感染症研究所感染症情報センター長)
1971年東京慈恵会医科大学卒業。同大学小児科で研修後、帝京大学小児科助手、その後慈恵医大小児科助手。国立小児病院感染科、神奈川県衛生看護専門学校付属病院小児科などに勤務。1991年〜1994年、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(フィリピン・マニラ市)伝染病疾患予防対策課課長。1994-1997年慈恵医大小児科助教授。1997年国立感染症研究所感染症情報センター・室長。2000年、同研究所感染症情報センター長。2012年、川崎市衛生研究所所長。

岡部 信彦先生

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