公開日2021.08.30
※当コンテンツの内容は2021年7月時点の情報となります。
現在、病院でも家庭でも、広く使われている電子体温計。どんな違いがあるのでしょうか?
規格上、医療用と家庭用の区別はありませんが、家族の中で使われる家庭用のものと違い、医療機関では、不特定多数の患者さんを測定するので、衛生面から消毒が必要になります。
消毒の方法は、はさむ先端部分だけでなく、体温計全体を消毒液に浸ける場合もあるため、防水構造を有したものや薬剤耐久性の高さが必要になります。
昨今では家庭でも十分な感染症対策が必要なことから消毒や防水に関してのニーズが高まっています。
病院の多くで使われている電子体温計は、消毒液に浸けても問題ないよう、隙間のない成形や超音波による接合の技術を使って、しっかりとした防水構造になっています。
また、押す電源スイッチがあると、そこから浸入の可能性があるので、収納ケースから取り出すと、電源が入り、収納ケースに戻すと電源が切れる仕組みにして、押す電源スイッチをなくしています。
家庭向けでも同じニーズがあることから発売している体温計でも同じ防水構造を持っている体温計もあります。