体温は変動しています
体温は、熱が出る病気にかかっていなくても、運動、時間、気温、食事、睡眠、女性の性周期、感情の変化などにより変動しています。
また、ヒトには朝・昼・夜と、24時間単位の体温リズムがあります。これを「概日リズム」といいます。1日のうちで早朝が最も低く、しだいに上がり、夕方が最も高くなります。
お子さまの体温はくりかえしチェック
生まれてからまだ日が浅いお子さまは大人に比べると、ちょっとしたことで体温を上げたり、下げたりします。それだけに、健康な時のお子さまの一日の体温変動を理解しておくことは大切です。時間を決めてお子さまの体のリズムをチェックしてください。その平熱の範囲を知ることが、体調管理に大きく役立ちます。
監修者紹介
三川 宏(東京衛生病院麻酔科(元 杏林大学病院長))
1958年東京医科歯科大学医学部卒業。国立小児病院麻酔科医長、南カリフォルニア大学ロサンゼルス小児病院麻酔科、カンザス大学医学部麻酔科准教授、杏林大学病院長を経て現職。
三川先生からのメッセージ
「体温は、誰にでも測れる健康のモノサシです。」
脈拍や血圧、呼吸数、体温・・・人の健康には、さまざまなモノサシがあります。
なかでも体温は、ご家庭にある体温計で誰にでも気軽に測れる、もっとも身近な体調チェックの手段といえるでしょう。自分や家族の平熱を知ることは、血圧の正常値を知ることと同じくらい大切です。
体温の変調を見つけることで、病気に早く気づき、それだけ早く治療がすすめられます。
体温についての知識と正しい測り方を身につけてください。
